東京・恵比寿・目黒で心理カウンセリング・トラウマセラピー

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プロカウンセラー池内秀行

人間関係、家族関係、男女関係などあなたが抱えている辛さ・ストレス・悩みや問題解決、トラウマの癒しと回復をサポートしていきます。

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ロジャーズの傾聴の3条件

ロジャーズの傾聴の3条件は、「傾聴の技法」と勘違いされることが多いのですが、技法ではありません。傾聴の3条件は、カウンセラーとクライアントの二人の関係の中における、カウンセラー側のクラインアントに対する態度や関わり方を考察したものです。

 

この3条件は、ロジャーズの論文「セラピーによるパーソナリティ変化の必要にして十分な条件」の中で考察されています。なお、論文の中では条件は6つ示されており、傾聴の3条件はその中でも、傾聴について記されている条件です。

 

この論文の中で、カウンセリングの逐語録や観察、ロジャーズの経験から、うまくいっているカウンセリングでは、クライアント側からみて、カウンセラーに3つのことがそろっているというものです。

 

カウンセリングにおいて、この3つがそろっているかどうかは、自分はこの3つが出来ているというカウンセラー側の自己評価は関係なく、実際のカウンセリングがうまくいっている事実もしくはクライアントが助けになっているという実感によってわかるものです。

 

また、この3条件は、傾聴の3条件といわれますが、論文ではロジャーズおよび同僚の臨床経験と適切な研究などに考察を加えて、「建設的なパーソナリティ変化を始動するのに必要であると思われ、また総合してみるとそのプロセスを始動するのに十分であると思われる、いくつかの条件」として引き出されたものです。

 

傾聴の3条件と言われている、論文でしめされている3つは、「自己一致」「共感的理解」「無条件の肯定的配慮」です。

 

●「自己一致」

カウンセラー自身が、人間としての自分自身が感じていること、考え、価値観、体験に気づいていて、それを否定したり歪めて、自分を隠したり、必要以上によく見せたりせず、そのままの人間としての自分を受け入れて、一人の人間としてクライアントの前で存在していること。


●「共感的理解」

相手の主観的な見方、感じ方、考え方、受けとめ方を、その人の立場に立って、相手の身になって、みたり、感じたり、考えたりしようとすること。

共感は、相手と一体となったり融合して同じように体験する同情や巻き込まれた体験とは異なって、カウンセラー自身の主体はいつもカウンセラーに存在し、そしてクライアントの主体もいつもクライアントに存在しています。


●「無条件の肯定的配慮」

クライアントがどうあっても、クライアントへの関心が変わらないという人間としてのクライアントの存在を受容しようとする心の姿勢です。この姿勢は、一人ひとり皆が異なった考え方・感じ方をすること、違う価値観をもっていることなどを心から認めており、相手と自分を等しくかけがえのない独自の存在として尊重するこころと現実的な態度です。


この3条件はカウンセリング、セラピーにおいて大切なこととして理解されていますが、ロジャーズの論文には、他の3条件も含めて全部で6条件記されていますが、この条件に含めなかった「省略されている重要なこと」も記されています。

 

【省略されている重要なこと】

●この条件は、治療ではなくパソナリティ変化の理論であること。
●この条件と心理学的知識は関係ないこと
●カウンセラーやセラピストといった資格とは関係ないこと
●クライアント・センタード・セラピーの理論ではないこと
●サイコセラピー(カウンセリング)は、日常生活のなかに起こる他のすべての人間関係と種類の違う特別な人間関係ではないこと。
●治療技法を書いているわけではなく、パーソナリティの変化について書かれたものであって方法・技法とは関係ないこと。


したがって、ロジャーズの論文は、パーソナリティ変化について考察されたものであって、カウンセリングの傾聴そのものについて考察されたものではありません。したがって、カウンセリング以外の、家族や身近な親しい関係の中でも、この3条件がそろった会話が成立すれば、パーソナリティの変化はおこっていくということです。

 

では、カウンセリングと家族や身近な親しい人たちとの会話の違いは何でしょう。

 

それは、家族や身近な親しい人たちとの会話では一時的に3条件がそろうことはあっても継続して、この3条件を満たした関わりは現実的に難しいという点です。したがって、カウンセリングは、カウンセラーとクライアントの関係の中で、カウンセラーが常にこの3条件を大切にしながら、クライアントのこころの移り変わりや人間関係の変化を援助していく会話と説明することもできます。

 

また、うまくいっているカウンセリングについて、カウンセラー側ではなく、クライアント側に焦点をあてて研究し考察した結果、ジェンドリンによって発見されたのがクライアントが自分の身体感覚として感じられている、モヤモヤした感じのなんとも言葉ですぐに言い現せない身体感覚を感じとっていて、その身体で感じられる感覚がカウンセリングのプロセスとともに変化しているというものです。この身体で感じられている感覚をジェンドリンはフェルトセンスと言いあらわしました。そして、フェルトセンスを感じとる方法として教示されたのがフォーカシングです。そしてカウンセラーがどんなカウンセリングの理論や技法を使っていても、そこにクライアントのフェルトセンスが変化していく体験過程を促すサポートをしていくカウンセリングをフォーカシング指向心理療法といいます。

 

フォーカシングでロジャーズの考察した3条件を説明すると、カウンセラーが自分のフェルトセンスに気づいていて、自分のフェルトセンスに寄り添い続けながら、クライアントと共にそこに存在しているということになります。

2014-06-14(08-01追記改訂・10-06追記改訂・2015-10-13改訂)文責 池内秀行)

【参考図書】
ロジャーズ選集(上)
セラピープロセスの小さな一歩(フォーカシングからの人間理解)
フォーカシング指向心理療法〈上〉体験過程を促す聴き方

傾聴の3条件理解のためのセッションご案内

傾聴の3条件を理解するには、自分自身がクライエントとしてカウンセリングを受けることです。

理解のためのカウンセリングも提供していますので、ご希望の方はどうぞセッションをご利用ください。

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