ひとり歩く

 

 ひとり歩く

 

 はいはい、している。

 

 
 でも、その時、はいはい、なんて知らない。

 

 
 だって、前に進むのが楽しくて、動いているだけだったから。

 

 
 ある日、なんだか立てるような気がした。

 

 
 それとなく、目の前の物につかまって、立って歩いてみた・・・・。

 

 
 ビックリした!!!

 

 
 近くにいたママとおばあちゃんが急に「まー、立った、立った」とはしゃぎ出したから。

 

 
 それにビックリして尻餅をついちゃった。

 

 
 お尻が痛くて泣き出したら、あやされた。

 

 
 「まー、初めて立ったから、しかたがないわね」というママとおばあちゃん。。。

 

 
 違う違う、二人の声にビックリしたんだよ。。。

 

 
 それから、家の中では一人で歩くようになった。

 

 
 たまに、おでこをぶつけながら。。。。

 

 
 立つと世界が広がった!

 

 
 それが面白くて、立つようになった!!!

 

 
 でも、お外に出かけると、誰かに手を握られ、離れると、直ぐにつかまった。

 

 
 不自由だ・・・・・。

 

 
 いつからだろう????

 

 
 一人で歩くようになったのは・・・・。

 

 
 そして、親元、家族を離れて、こころも独り立ちしたのが、正式にいつかはわからない・・・・。

 

 
 気がついたら、ひとりで歩いていた。。。。

 

 
 必死だったかな。生きるのが。。。。

 

 
 ひとり歩く。

 

 
 歩く。

 

 
 歩く。

 

 
 歩く。

 

 
 歩く。

 

 
 立ち止る。

 

 
 そして、また歩き出す。。。。。

 

 池内秀行