Q:男女関係のパートナーシップがうまくいかないと、お金が入ってこないのはなぜですか?
A:これは神話です。したがって真実ではありません。ただし、ある条件が揃うとお金が入ってこない原因と考えることもできます。
●パートナーシップというのは、関係性です。
パートナーは、相手のことです。
そして、パートナーシップは、相手の存在を前提とした協力関係です。
●実際は様々なケースがあります
現実を眺めると、男女関係がなかったり、恋人との関係や夫婦関係がうまくいっていないけど、お金が入ってきている人もいれば、ビジネスで儲かっている人もいます。
男女関係がない人は、ビジネスで成功していたり、お金が入ってきて、自分なりに管理している人でも、パートナーが出来て恋愛をしたり結婚すると、出費が増えたり、相手が浪費家だったりして、収入以上の出費がかさみ、その不足分を補うのが大変になることがあります。
●「お金がない」「お金が入ってこない」は感情表現
その大変さと苦しさ悲しさをあらわす気持ちや、感情表現として、「お金が入ってこない」と言っている人が多いようです。他には、「お金がない」という言い方もよくされています。
この気持ちは、それぞれの生活水準や、周囲との人間関係や環境等の基準で感じていることなので、実際に生活できないほどの状態は別として、他者からみると「大丈夫じゃん」という状態でも、実際の本人の気持ちはしんどいというケースが多いのです。
この場合、お互いが現実をみて、お互いの金銭感覚の違いを認識して、お互い快適に暮らせるように協力していくために、公平な第三者の客観的なアドバイスを得たり、お互いお金について学ぶことが助けになります。
●男女関係のパートナーシップとお金が入ってくる仕組みは直接関係ない
次に、恋愛関係や夫婦関係はうまくいっていないのに、お金が入ってきている人、ビジネスで儲かっている人の場合、お金とビジネスの知識とスキルがあって、その知識とスキルが、男女関係の影響を受けていないことが多いようです。
●疲れて自信がなくなっているのかもしれません
しかし、いずれの場合も、男女関係がうまくいっていないと、その関係で疲れてしまったり、慢性的にうまくいっていないというストレスを感じ続けていると、金属疲労のように人間としての自尊心が低下して自分に自信がなくなったり、仕事に対する意欲が低下したり、他者との人間関係にも自信がなくなって、その影響で、仕事がうまくいかなくなったり、ビジネスの人間関係に影響が出たりして、お金が入ってくるパイプが小さくなっていくことがあります。
この意味では、男女関係のパートナーシップはお金に影響を与えます。
その中で、ご質問のように、パートナーシップがうまくいかないと、お金が入ってこないというケースは、夫婦で一緒にビジネスをしていたり、新しく起業したり会社を設立するなど、パートナーが新しい活動を始めた時などが考えられます。
それは、男女とわず、ある程度ビジネスが安定しないと、不安や恐れも多く、その中には現実的でない不安や恐れも出てきます。
二人のパートナーシップがうまくいっていないと、その不安や恐れの原因を相手の責任にしたり、その感情を共有して、お互いを励ましたり、応援したり等ができないと、孤独感などで自信や自尊心が脅かされて、過度な守りに入ったり、自分を通せなくなったりして、最初の大切な健全な勢いが失速したりして、それがお金の流れに影響を与えることがあります。
●競争していませんか?
この状態のカップルやご夫婦の場合、「お互いが競争している」という視点でみてみるのも役に立ちます。
「男女関係の競争」の根っこに多いのは、「私の方が優秀」「私の方が良い人」ということを証明する気持ちです。無意識のうちに、相手に勝つことで、自分の価値を証明しようとしているケースが多いようです。
しかし、ここをワークして解消しても、うまくいかない場合もあります。
●「特権意識」「特別意識」はありませんか?
その場合、私の事例経験からは、お互い、もしくは一方が、相手の気持ちを自分の気持ちと同じように大切に出来ていない場合があります。相手に共感できないのです。共感できな方は、共感していると思っているのですが、よく聞くと、相手の気持ちを汲み取って大切にしているのではなく「反論」したり「判断」したり「評価」しているのです。それに気づいていないか、または気づけないのです
この場合は、意識的か無意識で、相手より自分が上とか力があるといった、「特権意識」や「特別意識」があります。恋愛関係や夫婦関係、男女関係で、お互いの「違いを認め合っている」状況の「反論」「判断」「評価」と、「特権意識」「特別意識」からのそれでは、相手の受け取る印象が全く違ってきます。それは、同じ人どうしでも、自分と相手をどう認識しているかによって、二人の間にある見えない関係性が変わってしまうからです。
<補足>「特別意識」「特権意識」は、パワーになります。パートナーシップ以外の場面では、乱用しなければ、他者を助けたり、自分を助けたりと、必要で役に立つな場面があります。パワーを使うときには、おのずと制限があります。適切な関係、適切な場で、自覚して使うと安全なものになります。ですから、ここでは「特別意識」「特権意識」そのものを否定しているわけではありません。どの関係、どの場面で使うのか、また、自分に自覚があるかどうかということをテーマにしています。
●三角関係の力学
相手は、この上から目線に反応するか、受け入れてしまい、結局、自信や自尊心を失っていきます。パートナー以外の異性が登場して相談するうちに、三角関係に陥っていくケースが多いのはこのパターンです。また、特権意識がある方が、他者に相談して、その他者がこの力学がわからず二人の間に入ると、間に入った人が、もう一方の人に恨まれるケースが多いのもこのパターンです。
こういったケースの場合は、「特権意識」を持っている人の方が、その意識のせいでどれだけ寂しい思いをしているかに気づき、相手の気持ちを自分の気持ちと同じように大切にできるように変わっていくことが大切です。
●気づくには他者の助けが必要です
この気づきは、よほどのことがない限り、第三者から客観的にフィードバックしてもらったり、指摘されないと気づけません。相手を大切に思う人は、そのフィードバックだけで、変わっていくことが出来ます。それは気づいていなかっただけだからです。自分が意識していないところで、相手に嫌な思いをさせたり、傷つけていることは、意外にあるものです。
日々の感謝の気持ちが大切といわれるのは、感謝の気持ちが、こういう無意識でしている相手に対する嫌な思いや、傷つけている気持ちを、相手が手放したり、許すことを助けているのかもしれません。
しかし、フィードバックや指摘で気づけない場合は、何か別の原因の根っこも考えられるので、丁寧にワークして取り組んでいくといいと思います。
そして、相手の方もしっかりと、自分のニーズや意見を「私メッセージ」で主張できる自分を育てていくことが大切です。
●幸せな関係はお互いの協力で築いていくものです
記憶のシステムからすると、意識的な思考は、経験に基づいて鍛錬され、体得されると、小脳や大脳基底核などの深部に潜るとされています。自転車や車の運転など、最初は考えながらでないと出来ないことも慣れてくると体が覚えて自動化されます。(参考:読売新聞2008年2月25日朝刊「日本の知力」)
そう思うと、カップルや夫婦が意識的に良い考えや習慣を共有していくと、お互い自然と同じ価値観と行動を共有できるようになっていくことも可能ということです。
対立して、自分の価値を証明したり、特権意識を大切にするのか、パートナーシップで、お互いを幸せにする考え方や価値観を共に築いていくのが幸せか?
どちらでも選べるのではないでしょうか。
男女関係のパートナーシップがうまくいかないと、お金が入ってこないと感じている方は、一度、お金の問題の根っこにある二人のテーマを覗いてみるといいかもしれません。お金の問題は、している仕事、ビジネスや仕組みそのものに問題がなければ、基本的に根っこの問題や原因の現象でしかなく、お金の出入りやお金そのものが問題ということはありません。
一番よい、解毒剤は、「お互い生きている人間なんだ」という感覚を大切に相手の存在を感じた時、自分の心のなかにどんな気持ちや感情が湧き起こってくるかに興味をもって、その気持ちと感情を大切にしながらコミュニケーションを進めてみることです。
思わぬ宝物を発見するかもしれません。

