●一般的な誤解
カウンセリング・セラピーは、クライアントを甘えさせたり、依存させることで、その人が自立したり元気になるのを妨げたりするもの。さらに、人間的に弱い人が利用するものと、思っておられる方もいらっしゃるようです。
しかし、これは誤解です。
カウンセリング・セラピーの目的は、人生に主体性をもって健康的に生きていくための力を育んだり磨いていくことです。
●安全に自分を成長させていくプロセス
どんなに成功している人、社会的に評価されている人でも、自分の良い部分と嫌な部分と弱い部分を受けとめて、それらを足がかりにして自分を成長させていくには、勇気と意欲が必要です。
日常生活では、内容の良し悪しに関係なく、他者から批判されたり否定されるのが怖かったり、自分では受け入れるのがむずかしい感情や考え経験もあります。この中には、意外にも良いものや肯定的なものも含まれています。
カウンセリング・セラピーは、自らこうした体験を受けとめて、それを足がかりに、安全に自分を成長させていくプロセスを促進していくことをサポートする技術です。
●一般的な誤解がうまれる理由
最初の段階で、心理的問題があって、こころのエネルギーや精神的エネルギーが低下している人は、自分を成長させていくために必要なエネルギーをやしない高めていくプロセスからから始まります。この部分のみがクローズアップされて、一般的な誤解が生まれているのかもしれません。
自分をみつめるこころのエネルギーや精神的エネルギーがある人でも、他者から否定されたり批判されたりするのは怖いものです。
どんな健康的な人でも、ネガティブな体験にさらされ続けたり、自らの過ちに向き合わずそのままにしていたり、トラブルに巻き込まれて傷ついてそのまま諦めてしまったり、大切な何かを失った体験をそのままにしていると、金属疲労のようにこころのエネルギーや精神的エネルギーは低下していきます。
●癒しと自己成長をもたらす対人援助の技術
心理的な問題を持っている人も、心理的に健康な人も、共通して、こころの健康をケアして、健康的な生き方をして、より良い人生を求めて生きていくには、自分ひとりのちからも大切ですが、そのプロセスは健康的な人間関係に基づいた助けや援助を必要とします。
カウンセリング・セラピーは、人と人の間にある「関係性」の利点と大きな可能性に価値をおいた、癒しと自己成長をもたらすための対人援助の技術であり、人を甘やかすためのものではありません。

